
第1回 おさえておきたい建物構造の基本知識
この家ナビコラムは、家に関わる知っておきたい情報を様々な角度から取り上げ、初心者の方でもわかりやすくお知らせするコーナーです。第1回目の今回は、家やマンションなどの建物構造についておさえておきたい基本情報をお知らせします。
東日本大震災より2年が経ち、地震対策への関心が更に増している昨今。大きな地震に備え、建物の耐震性などを気にされる方は多いはず。まずは、建物の種別を理解し、更に建物構造の種類と耐震性が強い建物を知りましょう。
基本1 建物の種類を知る
マンションやアパート、ハイツにコーポなど集合住宅などで複数の呼び方を耳にします。ではそれぞれどんな違いがあるのでしょうか。
アパート :建物が2階建て以下、木造や軽量鉄骨造
マンション:建物が3階以上、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート造(構造)
ハイツ :アパートと同様、特にプレハブ2階建て共同住宅を指す
コーポ :ハイツと同様、特に軽量鉄骨造の2階建て共同住宅を指す
基本2 建物の構造を知る
木造
- 構造耐力上主要な部分(土台、柱、梁など)を木材で作る建築物のことを木造と呼ぶ。
- 軽量で組み立ても比較的容易にでき、経済的。
- 木造住宅 の寿命は20年~30年と言われているので、メンテナンスが必要。
- シロアリや壁体内結露による柱などの劣化が不安。
RC構造
- Reinforced Concrete Constructionの略(鉄筋で補強されたコンクリート構造)。
- 引っ張る力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートの長所を生かした建築法。
- 木造に比べると、強固で揺れの少ない構造形式。
- 重量が重く、コンクリートは時間の経過とともにひび割れが生じる事が欠点。
SRC構造
- 鉄骨鉄筋コンクリート造のことをSRC構造と呼ぶ。
- 鉄骨で柱や梁などの構造部分を組み、その周りに鉄筋で型枠を組んで一体構造にした工法。
- RC構造の柱と比べて強度・耐震性に優れる
- 高層建築に用いられる。
基本3 建物の地震対策について知る
地震に備えて少しでも地震に強い建物に住みたいと願う人は多いはず。基本2で上げた建物の構造では、それぞれ建物の
規模や種類によって違い、メリットとデメリットがあることがわかります。
現在の住宅建築の構造における地震対策は、「耐震」「制震」「免震」に分けられます。簡単に説明すると以下になります。
耐震:壁や柱など建物の構造を強化し、建物自体で振動エネルギーを受け止め、振動に耐えられるようにする方法。
免震:建物と地面の間に免震装置を入れ、振動エネルギーを吸収して建物に振動が伝わらないようにする方法。
制震:壁や柱などに、鋼やゴムなどのダンバーという振動軽減装置を設置し、建物を揺れを制限する方法。
構造と同じように、3つの地震対策にもそれぞれメリットデメリットがあります。
上の図を見ると耐震よりも免震・制震の方が優れているように見えます。ただ、コスト面が影響して「免震」や「制震」よりも「耐震」が(住宅については)一般的です。耐震でもお部屋の中で家具の固定化など対策を万全にしておけば、地震の被害は少なく済みます。建物が倒壊しなくても、室内の設備や家具が倒れたり室内の仕切り壁が損傷し死傷する場合もあります。被害を最小にするために、最低限の地震対策を室内で行い、地震に強い優良物件を選ぶことが最良です。

